女性起業家イベント開催 (Feliz柿本さんを招いての座談会)
2年前から関わりのある、Felizの柿本可奈子さんをお招きし、女性起業家を目指す人たちとの座談会を開催しました。
(Felizについてはこちら→ http://feliz-acce.com/)
女子会っぽく、新宿のカフェで開催した事もあり、
2時間という短い時間のイベントとなりましたが、
座談会形式だった事もあり、以下の3点を中心に、活発な質疑応答が行われました。
①柿本さんが、専業主婦10年を経て、メールに資料添付も出来ない状態で起業したこと。
→専門職系で働いており、パソコンに少し不慣れな参加者が多かったものの、これには驚き。
それでも、想いの強さで多くの人を巻き込み、これまで5年間ビジネスを続けてきた柿本さんの話だからこそ、心に響く話が沢山あったと思います。
華やかなキャリアを持った人の話だと、どうしても「自分とは違うから。この人だから出来た」と思ってしまうので、柿本さんの話を聞いて勇気が出たというコメントが多かったです。
②途上国でアクセサリーづくりを行おうと思ったものの、起業した時、小学校のお子さんがいて現地に長期間滞在出来ない&英語を話すことが出来ないという大きな制約があった中でも諦めず、「現地で活動しているNPOと連携して行う」というモデルを創り出したこと。
→途上国でモノづくりを行う場合、「現地で自分の工房を持って、定期的&長期間滞在することが出来る」「英語or現地語を話せる&途上国経験がある」という事が前提とされている為、柿本さんのケースは、多くの人が「あなたじゃ無理だよ」と言ったと思います。
それでも、夢を諦めず、「それでも何とかする方法は無いか?」と考え続けて、独自のモデルを築いていったエピソードは、同じように、周りの人から夢を挫かれることを言われることもある参加者の人に、大きな勇気を与えてくれました。
そして、起業をするとき、大きな夢(ありたい姿)を描くことは大切ですが、それが現状とかけ離れすぎていると、初めの1歩を踏み出すことも出来ません。
大きな夢を描きつつ、その夢に向かって今出来ることは何なのかを考え、すぐさま行動してみることが重要だと学びました。
③無理に起業しようとしない。起業するのは、何かしらの理由で、既存の組織では働けなくなった時だけの方が良い。
→起業家になろうとする人に、この言葉を言う人は少ないと思いますが、これは非常に重要なことで、逆に、誰しもに「起業した方がいいよ」と無責任なことをいうのは、一番やってはいけないことだと思います。
起業して、運良くすぐに食べれるようになったとしても、常に「来月には食べれなくなるかもしれない」という不安との戦いがありますし、体調を崩したら収入はゼロになってしまいます(不労所得タイプで無い限り)。
それに対して、既存の組織であれば、基本的には、毎月の給料は安定して支払われ、体調を崩しても、すぐには給料から引かれる事は無く、さらに休日も多いです。
その為、どうしても組織に馴染めない人や、組織では出来ないことをやりたい人で無い限りは、会社を辞めず、余暇を使ってやっていく方が安全ですし、ワークライフバランスも良い状態を保つことが出来ます。
ただ、柿本さんのように、「誰に反対されても、ワークライフバランスが悪くても、それでもやりたい!」という想いがあるのであれば、起業に踏み出した方が幸せかもしれません。
それ以外にも、「ご家族の理解や協力」の話などが出来ましたが、
さすが女性、それまでに無いくらい食いついて皆さん聞いており、
男性との違いを感じました(^^)
なお、このイベントを通じて思った事は、「勇気づけ」の大切さです。
夢や志を持って起業しようとする時、
「そんなの無理じゃない?」と心配を煽ったり、
「そんなんじゃダメ。もっとこうした方がいいよ」と余計なアドバイスをする人が周りに沢山います。
特に男性は、アドバイスすることが「快」に繋がっていて、
さらには、大きな成果を出すことが好きなので、
スモールステップを踏もうとしている人に対して、
「そんな小さなことやっても意味が無い」と言う人が多いように思います。
そんな中で、「あなたなら出来る」と勇気付けし、
「あなたらしいやり方で、小さなことから始めていきましょう」という言葉が、
どれほど大事か。
また、先日、ビジネスコンサルトを雇っている人から、
「コンサルタントは、私が失敗しないようにアドバイスをくれますが、息が詰まってしまいます」という話を聞きました。
確かに致命的な失敗をしないように導くのは大事ですが、
小さな失敗から学んで成長するのが人間なので、
過度にアドバイスをして、その小さな失敗=成長の芽を摘むのは非常に勿体ないです。
コーチングの役割としては、「勇気づけ」もありますし、
また、コンサルティングとは違い、
致命的な失敗で無い限りは、本人の意思を大事にして行動を即すことですので、
夢や目標を持った人の勇気づけを行いながら、
一緒になって、その夢や目標に向かって歩んでいく伴走者になっていきます!